TENORI-ON

2013/04/10

いまさらですがTENORI-ONのススメ

 「TENORI-ON」という楽器をご存じでしょうか。
 16×16個の光るボタンを押せば、簡単にオシャレな音楽が作れてしまうという電子楽器です。
  詳しくはこちら→ http://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/ 

 
実機はけっこう高くて、amazonでも7万円(高いほう)とか2万円(安いほう)とかするのですが、iPad&iPhoneアプリ「tnr-i」http://jp.yamaha.com/products/apps/tnr-i/ は1700円(2013年4月10日現在)とお手頃。
 私はこのアプリの存在を知ってからコレが欲しくて欲しくてしかたなかったので、今、一銭も無駄遣いできない身分にもかかわらず、ついポチッとしてしまいました。後悔はしていません。

 さて。 
 試してみるとコレが実におもしろい。
 私のようにオシャレな音楽にはうとい人でも、プチプチと適当にボタン(液晶のね)を押せば、なんとなくオシャレな音楽がすぐにできます。設定は細かくいろいろできるのですが、「コピー&ペースト」の簡単な操作と「ブロックとレイヤー」の概念が理解できれば、本当に、誰でも、すぐに、かっこいい音楽が作れてしまいます(まー、そもそも私が「かっこいい音楽」とは何か、よーわからないのですが、「たぶん、かっこいい音楽とはこういうのだろう」という音楽がすぐにできるというのは驚きであります)。

 おおこれはすばらしい。私はUSTREAMをやっているので、トークのバックにかける音楽にいつも飢えているのであります。コレがあれば、毎日違う曲をかけることだって可能ではないか! 自分で作っちゃえば著作権なんて関係ないもんね、とうきうきわくわく。

 で。
 本題はここからであります。
 評判もいい、自分が試してみてもおもしろい「TENORI-ON」が、どーもいまいち、盛り上がっていないようなのですね。
 とりあえずネットを見てみても最新情報は去年のものばかり。まあ、発売されたのが2007年だし、アプリも2011年発売だし、仕方ないのかな、と思ったら、実機を持っているという知人も「最近はホコリをかぶってます」とのこと。

 なるほどね。
 ここからは想像になりますが。

  カンタンに使えて、カンタンにカッコいい音楽ができる、というのはすなわち、「飽きるのが早い」ということでもあるんですよね。鈴木敏文氏が「おいしいものは飽きられる」と言ったのはけだし名言。
 すぐに使えて、すぐにできちゃうから、飽きるのも早い。テクノロジーの商品化の難しい点でもあります。

 それで思い出したのが、数年前に売っていた「小さな立方体にLEDで人の形に光っていて、立方体が動くと光る人も踊る」というおもちゃ(確か明和電気(大好き!)プロデュースだったと思うのだけれど……明和電気サイトを見ても載ってないし、そもそもその存在がネットで全然確認できない。東急ハンズでも売っていたのに……あれは幻だったのだろうか)。
 まあ、そんなおもちゃがありまして。それを初めて見たときに「うわっおもしろい、欲しい!」と思ったのですが、結局買わずじまい。ネットでも見つからないということはたぶん売れなかったのでしょう。

  で、何の話をしてたんだっけ? そうそう「テクノロジーの商品化は難しい」ってハナシね。
  おもしろくて簡単に使えるグッズ(これを開発するだけでも大変)というだけでは、ロングセラーになるのは難しいようです。
 よくゲーム業界でも言われる「難易度」の設定とか、いろいろ、ロングセラーになるための条件があるのでしょうね。「使い道がある」とか。

 そんなわけで、ネットと周囲の話を聞く限り、TENORI-ONは「いま、めっちゃ盛り上がっている!」状態ではないようです。発売当時は盛り上がっていたのかもしれませぬが。
 まあ、制作費さえリクープできていれば、メーカーとしては問題ないのかもしれませんが、あのデザインのカッコ良さ(現代的なカッコよさとレトロなカッコよさの両方を兼ね備えたデザインって、そうはありません)と、プレイのおもしろさは、埋もれさすにはもったいない。
 ぜひ、今後、個人的にプッシュしていきたいと思います。

 「USTのBGM自動生成マシン」と思えば、みんなもっと使えると思うんだけどなぁ。
 「おもしろいもの」を作るのも大変だけれど、「飽きないモノ」を作るのはもっと大変なのですね。

 
 TENORI-ONで遊んでいて、ふと、自分が「中学生からずっと、細野晴臣氏の大ファンだった」ことを思い出しました(最近は細野氏の音楽を聴いていると、「こんなに素晴らしい音楽を作れる人がいるのに、私は何だ? 生きる価値なし!」と凹むのですっかりご無沙汰しておりましたが)。
  つまり、かつての細野氏(「Making of NON-STANDARD MUSIC」とか「Coincidental Music」とか)を彷彿させる音楽が「誰にでも、すぐに」できちゃう。それって、西から昇ったお日様が東へ沈むくらいにすごいことですよね。

 ぜひ皆さんも試して下さいTENORI-ON。
 1700円でこんなに楽しく、BGMが量産できる音楽ソフトはそうはありません。
 かなーり使えるソフトだと思います。 

(追伸)まー、機能だけなら似たよーなやつがいっぱいありますが、わしはこのデザインも素晴らしいと思います。つい先日まで存在すら知りませんでしたが。 すんまそん。

barbara_asuka at 06:18|Permalink
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